
幕末
洋学と篤姫とお吉
1856年(安政3年)
伊豆半島の下田の開港
静岡県下田市
アメリカのハリス領事の赴任
下田の了仙寺
1857年の江戸<大橋あたけの夕立>
歌川広重(1797〜1858)・画
伊豆半島の下田の開港
静岡県下田市
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1856年(安政3) 洋学と篤姫とお吉
大地震の翌年、幕府は長らく無用の長物とみられていた刀を使う武術の再興を図り、築地鉄砲洲(今の中央区湊・明石町)に「講武所」を設置した(陸軍の起源)。その一方で、従来の「洋学所」を「蕃書調所(ばんしょしらべしょ)」と改称し、 西洋学問の研究に一層の力を入れることとなった。この年、13代将軍・徳川家定は薩摩藩から篤姫(あつひめ)を正室として迎えることとなり、また、薪・水の補給港の下田港のある下田の玉泉寺に最初のアメリカ領事館が開設され、赴任したハリス領事は、領事館の仕事の手伝いとして地元の吉 (きち)という名の少女を雇い入れたが、やがて 「唐人(とうにん)お吉」は悲劇の女性として伝説の女性となった。(※とうにん、外国人のこと)
年表
【1856年(安政3)】
・1月 幕府が築地の講武所の練兵場を越中島に設置
・2月 「洋学所」を「蕃書調所」と改名
・7月 初代アメリカ領事ハリスが下田に来日
・8月 下田の玉泉寺にアメリカ仮公使館を開設
・9月 アロー号事件
・10月 堀田老中が外国事務専任となる
・11月 薩摩藩の篤姫(後の天璋院)が徳川家定の正室となる
《世界の動き》
・1856年、欧州のクリミア戦争が終了
・1856年、英・仏・清のアロー戦争(1856〜1860)が勃発
日本と世界
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時の政治
第13代徳川将軍・徳川家定(在職1853~1858)
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女性史
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TOPICS
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