
幕末
長崎の坂本龍馬
1865年(元治2/慶応元年)
坂本龍馬(長崎の写真館)
長崎の大隈重信(大隈林太郎)
蘭学寮(致遠館)時代に撮影
水戸藩の動きも活発に
討幕の機をうかがう武田耕雲斎
坂本龍馬(長崎の写真館)
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1865年(元治2/慶応元) 長崎の坂本龍馬
幕府の神戸海軍操練所の解散に伴い、この年の夏頃、土佐藩の坂本龍馬・中岡慎太郎らは武器調達に熱心な 薩摩藩や長崎商人の援助を受け、長崎の亀山(長崎市伊良林地区)に「亀山社中」(日本最初の商社、後の海援隊)を結成し、長崎居留地のグラバー商会から仕入れた武器類を薩摩藩・長州藩に長崎で販売した。10月には朝廷が安政五カ国条約を一転して、勅許すると、その後に両藩の連携役に坂本龍馬が仲介役として動き、倒幕にむけた「薩長同盟」の密約が、翌年1月に成立することとなった。また、長崎を藩領としていた肥前藩(佐賀藩)は藩校の蘭学寮の大隈林太郎(後の大隈重信)・副島種臣(そえじまたねおみ) を教授に、オランダ人宣教師フルベッキを校長に迎えて、薩長土肥などの西南雄藩の俊英を集めて英学塾「致遠館(ちえんかん)」と改称して次なる時代の人材育成を開始した。
年表
【1865年(慶應元)】
・1月 幕府が横須賀製鉄所を建設
・2月 水戸藩の天狗党の首領・武田耕雲斎ら殺害される
・3月 薩摩藩留学生の五代才助(五代友厚)が渡英
・4月 元治を慶応と改元
・7月 下関事件の賠償金支払い
・10月 朝廷が安政五カ国条約を勅許
《世界の動き》
・1865年、アメリカで南北戦争(1861年〜1865年)が4月に
南部州が降伏して終結、6月19日に最後のテキサス
州が奴隷解放を受け入れる
アメリカでリンカーン大統領暗殺される
・1865年、イギリスで「不思議の国のアリス」(初版)が発刊
日本と世界
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時の政治
第14代徳川将軍・徳川家茂(在職1858~1866)
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女性史
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TOPICS
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